礼先生の おすすめ美食同源
冬の寒さに最も弱い臓器、それは「腎」。
中医学で「腎」は泌尿器だけでなく、人の老化や生殖機能を司るアンチエイジング(抗老化)にとても重要な場所として考えられています。
寒さで腎が弱り老化を加速させないよう、この時期は腎をいたわる食べ物がおすすめ。
その代表格として山芋をご紹介します。
山芋(長いも、自然薯、大和芋)は抜群の滋養強壮作用があり、胃腸を丈夫にして吸収力を高め「精=生命力」を補います。胃腸虚弱体質の改善や下痢の時、咳が長引く時、頻尿や生殖能力減退を感じる時などに山芋を食べると良いでしょう。現代の薬理研究でも糖尿病改善や老化防止効果が認められています。常食することによりアンチエイジングに一定の効果をもたらす薬効の高い食品です。
イモ類の中でも唯一生で食べられる山芋ですので、すりおろしてとろろにしたり刻んで山芋短冊として食べることが多いですが、火を通して食べるとまた別のほくほくした食感が楽しめます。胃腸風邪や下痢の時はおかゆに角切りした山芋を米と一緒に炊いた山芋粥がお勧め。冷えてお腹を下している時などは、とろろでも、温かいだし汁の中でふんわり火を通して食べて下さい。
山芋は毎日少量でも続けて摂ることで老化予防でき、パワーを補えるという、養生に非常に適した食材です。毎日の副菜の一品に、こんな新しいメニューはいかがですか?
|
|
|
|
山芋のチーズ焼き
パンにも良く合うこんな洋風の食べ方も。ツナでコクを加え、チーズのカルシウ
ムは丈夫な歯には欠かせません。
|
|
|
|
<作り方>
1、長いもは皮を良く洗って皮ごとスライサーで薄い輪切りにしていく。
2、フライパンにオリーブオイルを熱し、長いもに塩コショウして弱火で白っぽく火が通るまで焼く。
3、耐熱容器に長いもを移し、油を切ってマヨネーズを和えたツナを散らす。
4、全体にチーズを乗せてオーブントースターでこんがり焼く。仕上げにドライパセリを散らす。
|
|
ちりめんじゃこ入り 山芋のお焼き 磯の風味
とろろに青のりを混ぜて焼き、海苔で巻いた磯の風味たっぷりのお焼き。じゃこを加えておいしくカルシウム補給!
|
|
揚げ山芋のトロトロあんかけ
揚げたての山芋はそれだけでおいしいおつまみに!
今回は大きくカットして素揚げした山芋に、おいしい滋養あんをとろり。
使う食材の効能全てが粘膜を保護して免疫力を高めるので風邪予防の一品としても。
アツアツのうちにどうぞ!
|
|
|
|
|
|
|
|
<作り方>
1、長イモは洗って皮ごとすりおろし、ちりめんじゃこと小麦粉、青のりを混ぜ合わせる。
2、フライパンにごま油を熱し、スプーンですくって楕円に延ばして両面こんがり焼く。
3、味付けのりを巻いて芥子醤油でいただく。
|
|
|
<作り方>
1、長いもは皮をむいて2センチ厚さの輪切りにする。小麦粉をはたいて油でじっくりキツネ色に揚げる。
2、鍋にだし汁を温め、縦半分に切ったオクラとしめじを加える。オクラが柔らかくなったら調味料で味を調え、揚げた長いもを加えてさっと煮る。
3、水溶き片栗粉で強めにとろみをつける。
|
|
|